自分が周囲を敵にしてしまったから守る必要が出てきた
真面目で努力しているのに何かがうまくいかない人は、理解すべきことがある。
貴方の努力が足りないからうまくいかないのではない。
周囲がそれほど悪いのではない。いわんや、貴方が有能ではないからではない。
問題はただ一つ、貴方の心である。
貴方の心の不満が貴方の人生を全て悲惨なものにしているのである。
いつも不満なその顔が、人の助けを遠ざけているのである。
周囲の人から「何だかあいつはクセがあって嫌だ」と言われていたとする。
もしその人が自分の努力を実のあるものにしたいと思えば、まず人が感じる
その「クセ」を直すことである。
「クセのある奴」と感じさせない人間になることなのである。
「クセのある奴」のままでどんなに努力しても、泥沼に足をとられて
沈んでいくだけである。
芸術の天才は別にして、普通の人は、人の中で生きているのである。
真面目で挫折する人は周囲に助けてくれる人がいない。
世の中には、自分のほうからわざわざ「クセのある人」と協力して
仕事をしようとする人はいない。
人の成功を喜べないような人は、自分が何かをしようとしたときに、
協力する人を見つけられないだろう。
しかし、幸せな人は人の成功を喜べる。
真面目で努力しながらも人生が悪い方に悪い方に傾いていくときには、
何か目に見えないところに原因がある。
人は不満なときに「私はこれをした」「あいつはこんなことをした」などと
目に見えるところにばかり注意がいく。
だから周囲に対して怒りの感情がわく。
しかし目に見えないところで自分が周囲の人々に酷い事をしていると
いうことには気がつかない。
挫折する人は自分の心の中を見つめないで、自分はこれをした、
自分はあれをしたというように目に見えることばかりを考えて不満になる。
しかし、もしかしたら自分は一緒にいる人を落ち込ませるような何かが
あるのではないだろうかというような反省はない。
恨みを持っていれば、一緒に居る人は落ち込む。
真面目で挫折する人は、本人は分かっていないけれど周囲を困らせていることが多い。
真面目なことが立派なことと思うあまり、そのことに気がついていない。