過干渉と放任は同時に起きている

世の中には子供の行為に対して反応しない母親がいる。子供を理解していないのである。
子供が何を訴えているのか分からないし、関心がない。子供を無視する親は多い。

過干渉には問題があるが、同時に放任にも問題がある。そして実は過干渉と放任は同時に起きているのである。
過干渉の親はたいてい放任の親でもある。過干渉の親はたいてい子供の心を理解していない。
子供の訴えを無視している。子供が自分の希望に沿った行動をとる時にしか子供を励まさない。

過干渉な親は子供の心の必要性に極端に鈍感である。
子供が何を望んでいるかということに極端に鈍感である。

子供を傷つけながら自分が子供を傷つけているということに極端に鈍感である。
自分のことにばかり気がいって子供のことにまで気がまわらないのである。

子供が有名高校に入るため何が必要かということについては敏感であるが、
子供が好きなスポーツは何かということについては極めて鈍感である。
或いは子供がどういう性格であるかということについては極めて鈍感である。

子供が有名高校に入るということについては励ますが、
子供がしたいけれども怖がっているようなことを励ますということは決してしない。

そもそも子供が何が好きか分かっていないし、そんなことに関心がないのである。
このようなことで過干渉な親は別の面で放任なのである。

子供に過干渉で子供に無関心である。
親は自分の心の葛藤を解決するために役に立つ子供の行為には関心を持つが、
自分の心の葛藤を解決することと何の係わりあいもない子供のことには極端に鈍感である。