自分の人生と考えて楽しくなるか

会社から帰ってきて、夢がある人とない人がいる。
自分がなくて会社だけなら、中年を過ぎたら人生は虚しい。

そういう人は定年になると、心の支えがない。今までは何となく先があった。
しかし自分のない人が中年を過ぎたら先がない。

実は今までも先はなかったのであるが、本人があると思っていただけなのである。
中年を過ぎて定年になると、歩んでいく先が死のように感じる人までいる。

定年になると、色々な書類の職業欄に書くことがない。今までは堂々と書いていたのに。
それがときに社会的引きこもりを生む。

もし現役のときにも名刺をつくるときに、名前だけだったら、退職してどういう
気持ちになるか。それなら退職しても平気だろう。

職業欄に書くことがなくて不安になるのは、今までそれで生きていたからである。
「お勤めは?」と聞かれて、ない。身分証明がない。免許証だけ。

なくても楽しく生きている人がいる。
自分の人生があると考えて、それが楽しいと考えるか?それとも不安になるか?