他人の存在に気づく余裕がない

自分はいつも正しくなければ気が済まない人がいる。ナルシシストのような人である。
そういう人は批判されると心理的に混乱する。そんな人が、人から批判されたらどうなるか?

相手を「あの人は全く無知な人」と決めつけなければ、自分が持たないであろう。
自分が皆から賞賛されたい。いや賞賛される心理的必要性がある。
そのときにある人が逆に自分を批判する。

そこで自分を批判する人を「あの人は酷い人だ」と決めつける。
つまり自分の神経症的自尊心を満足させるためには「あの人は酷い人」という必要がある。

あるいは「あいつは愚かだ」と決めつける。
それは「あいつが愚かである」ことが自分の神経症的自尊心を満足させるからである。

偉そうに人を批判するのは自分に自信がないからである。
自信がないからそうしているのである。

悩んでいる人は自分のことで精一杯で、他人が死にそうになっていようが
相手が病気をしてようが、自分のことしかない。

会社をリストラされた男性がいる。その男性に悩みを相談する人がいる。
男性が就活に忙しくて自分の悩みの相談に応じないと怒り出す。
悩んでいる人は自分を信頼していないのである。

だから他人の存在に気づくゆとりがないのである。
人に相談するよりも自分が自分を信頼するように努力することである。

ということは毎日の生活をきちんとする。信頼できるような生活をするということである。