イライラは愛していない者同士の関係で起きる

人は別離が怖いから相手を非難できないで、不機嫌になる。
不機嫌は、執着人物に対する表現できない敵意でもある。だから黙っている。

そんなことをしていても不安で仕方ない。イライラは募る。
すると不安やイライラから、一層無条件の愛を求めて相手にしつこくまとわりつく。

優しさを求める気持ちが強ければ強いほど、相手の無口は堪える。
また不安だからこそ、拒否を表す相手の態度に敏感になる。

時にこの矛盾した感情の緊張に耐えられずに、方向性のない感情を爆発させることもある。
相手の無口に耐えられなくなって怒りを表現しつつ、泣きわめく。
別れることが怖くて、怒りを相手に向けられない。だけど怒っているのは怒っている。

イライラしている人は、爆発してはいないけど爆発しそうになっているという人である。
感情的に不安定な人というのは、このようなイライラしているしている人間のことを
言うのであろう。

イライラというのは、愛していない者同士の関係の中で起きる。
愛していない人のお互いの行き違いである。