付き合う相手を間違えるのは自分がわからなくなっている時

若い頃は現実を認めないで、つい突っ張っていることを強いと錯覚する。
突っ張るのは弱さの象徴である。

大人になれない大人は自分の弱さを認められない。
そこで弱さと正反対の極端な強がりの行動を誇示する。

そして弱いのに強いふりをしているうちに自分で自分がわからなくなる。
気になっているのに平気なふりをしていると自分でも自分がわからなくなる。

傷ついているのに傷ついていないふりをしていると、いつのまにか
自分で自分がわからなくなる。

不幸なのに幸せなふりをしているといつのまにか自分で自分がわからなくなる。
だから突っ張るのは危険なのである。

あまりにも巧みに他人から自分を隠しおおせるとき、
本当の自分との接触を失いがちである。

しかし現実には実際の自分を隠して生きている人は多い。

自分でない自分を生きて自分がわからなくなってしまっている人は、
絶対に自分の本当の姿を見せてはいけない人に自分の本当の姿を見せる。

つまり自分の弱みを見せてはいけない人に自分の弱みを見せてしまう。
そして自分の弱みを見せてもいい人、自分が甘えていい人の前で突っ張る。

自分の弱みを見せても攻撃されないし、何かあれば自分を
守ってくれる人の前では自分の弱みを隠す。

突っ張りだしたら逆が正しくなり始める。
自分でない自分で生き始めると逆が正しくなり始める。

助けを求めてはいけない人に助けを求め、助けを求めていい人に助けを求めない。
嘘を信じ、真実を疑う。罪の意識に苦しむのが自然な時に何も罪を感じなくなり、
罪の意識を感じる必要がない時に罪の意識を感じるようになる。