情緒未成熟な人間は、自分の付き合っている相手にほとんど全てのことを要求する

心の許せる友人のいない男がいるとする。その男がたまたま恋愛をする。
すると彼は本来友情の中で満たされるべき感情までその恋愛の中で満たそうとする。

彼は男に求めるべきことまで恋人に求めはじめる。
当然その要求は叶えられない。しかしその要求を叶えることを求める。

恋人からみて、その男は何とも要求がましい男に思われてくる。
恋人はその要求にいつもプレッシャーを感じるようになる。

彼が口ではっきりと要求しなくても、彼の欲求不満は恋人に伝わる。
恋人は彼といるとき何となくストレスが強くなる。

彼は相手に優しくしないのに、相手が自分に優しくすることを求めてしまう。
彼は相手の心を傷つけることを平気で言ってしまうので失恋する。

会社では同僚とうまくいっている、上司や部下ともうまくいっている、
学生時代の女友達とも適当に付き合っている。

こんな男性が恋をすると、恋人の方は先のようなプレッシャーを感じることはない。
当然恋人に要求してよいことしか要求してこないからである。

そしてこのような男性は心が満たされているから相手を思いやるゆとりがある。
心の満たされていない者は、まず自分の心を満たすことに専念してしまって、
相手のことを思いやるゆとりがない。

満たされている者は話題一つにしても、相手にも自分にも関心のあることを選べる。
しかし社会的に孤立して欲求不満な男は、男との会話の中で満たすべきものを、
女性との会話で満たそうとする。

そして相手がその話題に関心を示さなければ相手にも不満になる。
人間の欲求は色々な人間関係の中で満たされていくものである。

ところが人間関係がうまくいってない人であればあるほど、今の付き合いに
全てを求めてしまう。

結果としてそのわずかな人間関係も最終的に壊れてしまう。