無意識にある問題から目をそらしている

子供の成績が、望むほどよくないと言って不満な親がいる。
そういう親は、子供がいるから幸せと思えない。

そう思えれば幸せになれるとわかっても、そう思えない。
「なぜいい成績をとれないの?ダメだな~」とわざと
オーバーに子供の前でため息をつく親もいる。

子供に憎しみがあるから、ため息をついて子供が傷つくことが嬉しい。
それが自分の慰めになる。

もちろん本人は、子供への憎しみを意識していない。
ひどい親になると、わざと悪い成績をとったのかと、子供をいじめる。

最悪のケースは、両親が共謀して子供をいじめる。
それは、あとあとまで、その子供の心に傷を残す。

両親は自分達の夫婦関係の不和から目をそらすために、子供を共同でいじめる。
そうなると、子供をいじめまいとしてもいじめないではいられない。

いじめなければ、自分達の夫婦関係の不和から、目をそらせなくなる。
子供をいじめまいとしてもいじめないでいられないのは、
無意識にある夫婦関係の不和である。

無意識に問題を抱えていなければ、子供が、期待したような
いい成績でない時にも「子供が元気にいてくれる」と感謝する。

無意識に問題ある人は、「コップに水が半分ある」と感謝するのではなく、
「コップに半分水がない」と文句ばかり言って、嘆き続ける。

今あるものや状態に満足しないで、逆に欠けているものの価値の
重要性を強調する。

そういう親に、「子供が元気でいることの幸せをわかりなさい」と
言っても無理である。

無意識に怒りが堆積していない親なら、わざわざそんなことを言われなくても
成績など悪くても、子供が元気でいることの幸せを感じている。

幸せな親だから子供が元気でいることに注意がいく。
子供が元気でいることに注意がいくから幸せな親になるのではない。