神経症的になるとどちらか一方を捨てることができない

全てが自分の思い通りに効率よくいかないと気が済まないという人がいる。
そういう人はどこかで何かにしがみついているのである。

現実は思い通りにはいかない。
そんなに自分の都合に合わせて物事は上手く運ばない。

例えば全て自分の思い通りにいくことを当然の前提にして一日の計画を
立てる人がいる。

旅に出た日の夜、何となく寝つけれないまま夜が明ける。すると焦り始める。
今日一日を最大限に気分よく観光をするためにどうあるべきかを考える。

眠くて気分が重いからすぐにもう一度寝て、気分をスッキリさせようとする。
すぐに寝てすぐにスッキリして、すぐに遊びに行こうとする。わーい(嬉しい顔)

しかし自分の体はそんなに機械みたいに時間通り動くものではない。exclamation
そうなればそうなるに越したことはないが、現実の人間の体はそのように作られていない。

遊びに行けば部屋で休むことはできない。疲れを取りたければ遊びに行くことを
諦めなければならない。しかし神経症的になるとどちらか一方を捨てることができない。

さらに現実のことの運びの中では、どうしても時間的にもエネルギーの点でも無駄が出る。
その無駄が出ることに耐えられない人がいる。

現実はたいてい、帯に短したすきに長し、なのである。

ちょうど天気のいい日には体の調子が悪くてせっかくの行楽ができない。
何となく眠くて外へ行く気分ではない。ところが雨の日には体の調子がいい。

よく金のあるときには暇がない、暇があるときには金がないという。
それが現実である。ふらふら

一人で居たいときには友人が電話で誘ってくる。
しかし一人で寂しいから友人に電話すれば友人はいない。

強すぎる欲望にはその根底にたいてい不安がある。あるいはストレスがある。