まだ自分の好きなことを見つけられない人

自分に好きなことがあれば、鏡に映った自分が格好良くても悪くても、
そのことで自分の心が支配される程度は少なくなるだろう。
とにかく自分の関心と情熱は、好きなことに注がれる。

走ることが好きで走っている人は、人に誉められるか、けなされるかは、
それほど気にしていない。手(パー)

少なくとも、走ることが好きでなく走っている人より勝ち負けにこだわらない。
走ることが格好よいと思い、格好よく走ることに関心がある人が
レースで何着になるかを最も気にするのである。

走ることが好きでなくて走っている人は、レースの勝ち負けにこだわる。
レースを前にしてあがるという人も同じである。exclamation

それは、スポーツばかりでなく、ほとんどあらゆることに言えるだろう。
演技することが好きで演技している人は、自分の演じた舞台を
人からけなされたからといって、演じることを止めない。わーい(嬉しい顔)

しかし、演じることが好きでないのに、演じることで有名になろうとか、
演じることが格好いいからということで自分に無理をして演技をする人は、
演技がけなされたりするときは、すぐに演じるのを止める。ふらふら

自分のやっていることを人に誉められると急に元気になったり、
人に無視されると急に落ち込んでしまう人は危険である。

まだ自分の好きなことを見つけられない人である。
人に誉められて急に元気になるのは、鏡に映った自分が立派に見えたから
気をよくしたのである。

自分の好きなことをやるというのは、他人が誉めてくれてもくれなくても、
無視されてもけなされても、続けていくことができる。

しかしナルシストは好きなことをしているわけではないから、
絶えず誉め続けられないと、それを続けるエネルギーが枯れてしまう。どんっ(衝撃)

もちろん、人から誉められたり認められたりすることは、多くの人にとって
気分のよいことであるが、それは続けていくための主要な原因ではない。

最大の動機は好きということであり、その好きなことを続けていくことの
励みになるのが他者の承認である。