カウンセリング

現実的不安と神経症的不安

2018.10.18

大人になって問題を起こす良い子と、その親の関係

不安には、現実的不安と神経症的不安と二種類ある。
良い子の不安は現実的不安ではない。神経症的不安である。

現実的不安とは、留学する国の言葉がよくできない人が、
自分は大丈夫だろうかと思う不安である。
この給料で、家を建て始めてしまって大丈夫だろうかという不安である。

それに対して、神経症的不安とは、自分が自分ではないという
ところから生まれる不安である。

親が実際の自分とは違う自分を期待し、それに応えようとしたところから
生まれる良い子の不安である。

外国の山を登っている時に、道に迷ってしまった。不安である。
どうしていいか分からない。その時に山小屋が見つかった。

そこに、初めて見るおじさんがいた。すると、そのおじさんを良い人と思うだろう。
そこにいさせてもらえば「すいません、すいません」と言って、
そこにいることになる。

そのおじさんがひどく気難しい人で、いつもイライラしていても、
良い人と思ってしまう。そのおじさんが、迷い込んで来た人を
労働力と思ってこき使う人でも、良い人と思ってしまう。

大人になって問題を起こす良い子と、その親の関係は、この迷子と
気難しいおじさんの関係になってしまっているのである。

良い子は一人で道に迷っているような子なのである。
不安で淋しいのである。

そのおじさんの言いなりになって二十年生きて、おじさんが死んだ。
相手の顔色をうかがって二十年生きていても、生きる知恵は何もついていない。

おじさんが死んで、どうしていいか分からない。
これが従順な良い子が大人になった時の姿である。

するとそこに、おばさんが来た。
そのおばさんに誉められて、今度はおばさんに言われるままに生きることになる。

いわゆる従順な良い子は、どこかでゼロになる覚悟を決めて再出発しない限り、
常に誰かの道具として生きることになる。

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